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失われた『物差し』

●読めない倍率 受験生翻弄

「私にとって本命校を受験できるチャンスとなった。昨年までは学区外だったので、制度変更は本当によかった」。
 県立高校で一斉に後期の学力試験の合格発表が行われた14日、甲府南高普通科を受験した峡南地域の女子生徒(15)は、掲示板で自分の受験番号を見つけて胸をなで下ろした。
 彼女の場合、旧制度では普通科であれば小笠原総合選抜(白根、巨摩両高)が学区で、甲府総選の甲府南高は学区外。「大学の進学実績に加えて校風も気に入った。地元以外の新しい友達もできる・・・」。学校説明会に参加して憧れが募り、普通科が全県一学区となった制度を生かした。


希望校射止める

実質倍率が2倍を超えた自己推薦制の前期試験に続いて、同高に挑戦。「前期は落ちるのを覚悟しての受験。後期に向けて迷いはなかった」。
 前後期の2度の受験機会を通じて希望校を射止めた生徒がいた反面、倍率に翻弄されて第一志望を変更した生徒も少なくない。白根高に合格した南アルプス市内の男子生徒(15)は、前期で2.43倍の巨摩高を受験したがかなわず、後期は受験校を変更しての挑戦だった。
 本命は巨摩高だったが、「通学の利便性も考えながら先生や親ともそうだんした」結果、前期倍率が1.90倍で巨摩高より低かった白根高への願書提出を決めた。
 ところが、ふたを開けてみたら白根高の出願倍率(志願変更前)は、1.30倍と普通科高では最高となり、逆に巨摩高は0.96倍で定員を割る前期との「逆転現象」が起きた。
 「自分と同じように『安全志向』で志願変更した生徒が多かったことに驚いた。厳しい条件となって精神的にきつかったけど、合格できてほっとした」と話す。後期で巨摩は不合格者が6人だったのに対し、白根高は33人が涙をのんだ。
 受験生の本音を強く反映するとされる9月の第1進路希望調査。甲府東高が前期5.56倍、後期2.02倍とトップだったのをはじめ、甲府市内や周辺の普通科高に人気が集まった。しかし、後期の出願時は「前期試験を経て高倍率の普通科を避ける安全志向が強まった」(中学校関係者)ため、逆に普通科より職業高や総合学科高の高倍率が目立った。
 その背景には、従来の指導の物差しを失い制度にもまれた教師の姿も見える。南アルプス市の中学の男性教諭は「以前は学区内の動向で合否レベルが予測できたが、全県一学区となりボーダーラインが読めず、自信を持って大丈夫だといえない難しさがあった」と話す。甲府市の中学の学年主任の男性教諭は「前期は希望に沿って受験校を選ばせたが、後期は不合格は出せないだけに、成績や倍率を考えて本来の志望校から変更を促さざるを得ないケースもあった」と打ち明ける。


 「リスクも覚悟」 

 こうした中学校側の対応にもかかわらず、選択幅拡大で公立志向が高まる中、後期は実質倍率1.11倍と、記録が残る1988年度以降で最高の「狭き門」に。「安全策で選んだ高校の倍率が思ったより高くなったほか、多少のリスクは覚悟で希望校に挑戦した生徒も少なくなかった」(県教委関係者)ことから、不合格者は裂いたの490人に上った。
 甲府市内の中学校長は「公立希望の後期不合格者は今後、定時制を含めた再募集に頼らざるを得ず、従来に比べて不本意入学者が増える心配がある」と懸念。不合格者を抱える中学校では、卒業式を終えた今も、進路指導や心のケアが続く。



 約40年ぶりの大改革となった県立高入試は、前後期試験の日程を終えた。普通科の全県一学区化や自己推薦制導入で受験地図は一変し、改革入試一期生たちは、受験機会拡大への期待と競争激化の不安に揺れた。中学や高校現場の様子を追った   山梨日日新聞 3/18


 
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2007.03.18 Sun l 受験関係 l COM(0) TB(0) l top ▲

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